法務部の仕事と役割2
法務部の仕事と役割について、ポイント形式で解説するコーナーです。第2回では、法務社員に必要な能力のポイントを解説致します。
法務社員に必要な能力
ポイント6.法的思考力
法務社員に必要な能力として、基本となるのが法的思考力です。法的思考力は、リーガルマインドとも言われ、具体的な問題を、法的な観点から分析した上で、ルールを適用して解決する力のことです。企業法務に携わる法務社員は、ビジネスマンとしての観点に加えて、このような法的思考力を身につけることが必須となります。
ポイント7.法律学習力
企業法務には、幅広い法律知識が必要とされます。あらかじめ法律的な素養を持っていることが望ましいといえますが、法律を学習する意欲があれば、新人や他部門の出身者であっても、立派に法務社員として活躍することは可能です。書籍や研修等を通じて、業務に必要な法律を積極的に学ぶようにしましょう。
ポイント8.法令リサーチ力
法律学習力と並んで重要となるのが、法令リサーチ力です。基本的な法律についてはあらかじめ知識を持っておくことが必要ですが、企業の現場では、未知の法律問題や法改正に対応することが求められる場合もあります。このようなときに、必要な情報を迅速に入手することができるように、日頃から、法令リサーチ力を高めておきましょう。
ポイント9.法律文書作成力
法務部の業務において中心となるのが、法律文書の作成と審査であり、法律文書を作成する力は、法務社員としての評価に直結します。法務社員は、法律文書作成の基礎を押さえた上で、契約書をはいじめとする取引書類から、会社法関係書類、裁判書類まで、幅広い法律文書について、作成と審査の技術を身につけておきましょう。
ポイント10.法的交渉力
交渉力も、法務社員に必須の能力ということができます。法務社員は、社外との契約交渉や紛争解決交渉はもちろん、社内の他の部門と交渉を行わなければならないこともあります。法務社員は、一般的な交渉術・交渉力に加えて、法律知識や法的思考力を活用した法的交渉力を身につけることを目指しましょう。
法務社員におすすめの研修テーマ
上記に関連する研修
研修プログラム(例)
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※実際の研修では、専用のテキストを使用して解説を行います。