法務部の仕事と役割1 法務社員の心構え

法務部の仕事と役割

法務部の仕事と役割1

法務部の仕事と役割について、ポイント形式で解説するコーナーです。第1回では、法務社員の心構えのポイントを解説致します。

法務社員の心構え

ポイント1.高いコンプライアンス意識

法務部は、企業のコンプライアンス(法令等遵守)において重要な役割を果たします。法務社員は、業務を通じて法令違反がないかどうかをチェックするとともに、社内のコンプライアンス意識の向上をはかっていくことが必要となります。法務社員には、他の部門以上に高い倫理観とコンプライアンス意識が求められます。

ポイント2.学習意欲と向上心

法務部の業務では、民法や会社法をはじめとする幅広い法律知識と、契約交渉や法律文書作成などの専門的なスキルが必要となります。さらに、法改正や社会の動きに対応していくことも不可欠となります。法務社員には、最新の知識を身につける学習意欲と、自らのスキルを高める向上心が求められるといえるでしょう。

ポイント3.他部門の業務への理解

法務社員は、単に法律の知識を持つだけではなく、それを企業の利益のために活用していかなければなりません。社内からの相談に対して的確なアドバイスを行うためには、他部門の業務について理解を深める必要があります。例えば、契約法務では経理部や営業部の、知財法務では研究開発部の業務についての理解が重要となるでしょう。

ポイント4.相談者の視点

法務部が、真に力を発揮するためには、社内からの信頼が重要となります。法律知識や他部門の業務への理解に加えて、社内からの相談には丁寧で分かりやすい説明を行う、法的な問題点を指摘した際は、可能な限り具体的な解決策や代替案を提案をするなど、常に相談者の視点に立ち、信頼される法務部となることを心掛けましょう。

ポイント5.強い覚悟と使命感

企業が、法令違反を行ったり、法的リスクの大きい取引をしようとしたときに、それを止めることは、法務部の重要な役割です。そのためには、他の部門や役員に対して、あえて直言することが必要となる場合もあります。法務社員には、真の意味で企業の発展に貢献するという強い覚悟と使命感が求められているといえます。

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研修の特徴

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研修プログラム(例)

※研修プログラムの内容の一例を、項目形式でご覧頂けます。
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  1. 法務社員の心構え
  2. 法務社員に必要な能力
  3. 戦略法務とM&A
  4. 契約交渉
  5. 契約書審査・作成
  6. 債権管理・回収
  7. 紛争解決
  8. 訴訟対応
  9. 知的財産の保護と活用
  10. 社員への法務教育

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