総務部の仕事と役割9
総務部の仕事と役割について、ポイント形式で解説するコーナーです。第9回では、不動産管理のポイントを解説致します。
不動産管理
ポイント41.不動産管理の目的
企業は、本社、事業所、工場、店舗、社宅、寮、保養施設など、様々な不動産を管理しています。これらの不動産は、事業活動や資金調達を行う上で、重要な基盤となります。不動産管理では、企業にとって最も重要な資産である不動産について、自社の権利を保護し、資産価値を維持するとともに、有効な活用をはかっていくことが目的となります。
ポイント42.不動産紛争の防止
不動産は、金額が大きいことに加えて、所有権、抵当権、賃借権などの権利関係が複雑になりやすく、紛争や訴訟が発生するケースも多くなっています。不動産管理では、不動産に関連する法律を理解した上で、自社が保有するすべての不動産について、正確な情報を把握し、権利や登記に関する書類を適切に保管することが基本となります。
ポイント43.不動産の売買
企業では、事業活動に使用するために不動産を購入したり、反対に、資金調達の目的から不動産の売却や証券化、抵当権の設定などが行われる場合もあります。不動産の取引では、詳細な契約書が作成されることが通常ですが、その際の基礎となる民法の物権法や売買に関する規定について、一定の知識を持っておくようにしましょう。
ポイント44.不動産の賃貸借
不動産の賃貸借は、長期間の契約関係となることが通常であるため、紛争の防止には、特に注意しなければなりません。家賃の未払い、無断転貸、目的外使用のほか、家賃の金額の増減をめぐるトラブルも発生しやすくなっています。民法だけでなく、借地借家法の内容についても踏まえた上で、契約書の整備を徹底しましょう。
ポイント45.環境対策
近年、不動産管理において、大きなテーマとなっているのが環境対策です。環境への取り組みは、企業のCSRとして重要であることはもちろん、電気料金などコスト面にも影響します。省エネ法、温暖化対策推進法、再生可能エネルギー特別措置法等の法律を中心に、環境法全般について理解を深めておくことが大切です。
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