独占禁止法のビジネス法務研修
独占禁止法は、正式名称を「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」といい、その規制の範囲は名称から想定されるよりもはるかに広く、企業の経営戦略、ビジネスモデル、競業他社との関係、取引先との関係など企業の活動全般に関わる法律であるといえます。企業の役員や社員は、独占禁止法への理解を深めた上で、その遵守を徹底することが不可欠です。
目的・対象者・プログラム内容
研修の目的
独占禁止法のビジネス法務研修では、独占禁止法の体系、カルテルや優越的地位の濫用などの違反の防止、独占禁止法とM&Aなど、企業が押さえておきたい主要な法律のポイントを解説致します。
研修対象者
役員、管理職、総務・法務部門、営業・販売部門の社員など
研修プログラム内容
ポイント1.独占禁止法の体系
独占禁止法は、私的独占の禁止、不当な取引制限の禁止、不公正な取引方法の禁止などの規定を中心に、企業の活動全般に関わる広範な内容を定めています。歴史的な沿革から、条文の構成がやや複雑であり、独自の概念が使用されている場合も多いため、まずはその体系を正確に理解した上で、どの規定が自社の業務に関わるのかを理解することが大切です。
ポイント2.カルテルと優越的地位の濫用の防止
独占禁止法が禁止する様々な行為の中でも、特に問題となりやすいのがカルテルと優越的地位の濫用です。カルテルは、不当な取引制限に分類され、主に競業他社との関係において問題となるのに対し、優越的地位の濫用は不公正な取引方法に分類され、主に取引先との関係において問題となります。企業は、独占禁止法を遵守し、これらの行為の防止を徹底する必要があります。
ポイント3.M&A取引と独占禁止法
独占禁止法は、企業の経営戦略にも関わる法律であるといえます。特に、全社戦略の一つとしてM&Aを実施する場合、市場シェアなどによっては独占禁止法による規制を受けたり、公正取引委員会への届出が必要となる場合があります。M&A戦略の立案や実行にあたっては、ビジネス面や会社法に加えて、これらの独占禁止法上のルールも考慮することが必要です。
お問合わせ
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