
知的財産部の仕事と役割8
知的財産部の仕事と役割について、ポイント形式で解説するコーナーです。第8回では、知的財産契約のポイントを解説致します。
知的財産契約
ポイント36.知的財産契約
知的財産部では、様々な知的財産契約について、契約交渉や契約書の作成・審査などの業務を扱います。これらの業務では、知的財産法に加えて、民法や商法の契約に関する知識や、契約交渉、契約書の作成・審査、リスクマネジメントなどのスキルも必要となるため、必要に応じて、法務部門と連携して対応するようにしましょう。
ポイント37.開発委託契約
知的財産の研究・開発の場面で重要となる契約の一つが開発委託契約です。開発委託契約は、外部の企業、大学や研究機関に技術の研究・開発を委託する際に利用されます。開発委託契約書では、研究・開発の目的や範囲、対価の算出と支払方法、成果物の権利帰属や活用などについて定めておきます。
ポイント38.共同開発契約
知的財産の研究・開発の場面で重要となるもう契約のもう一つが共同開発契約です。共同開発契約は、外部の企業、大学や研究機関と共同して技術の研究・開発を行う際に利用されます。共同開発契約書では、研究・開発の業務や費用の分担、成果物の権利帰属や活用などについて定めておきます。また、サブライセンスやクロスライセンスを活用する場合もあります。
ポイント39.ライセンス契約
知的財産権の活用の場面で重要となる契約の一つがライセンス契約です。ライセンス契約は、権利者が保有する知的財産権について他者に実施・使用・利用を許諾する際に利用されます。ライセンス契約書では、対象となる権利の特定、ライセンスの範囲、ロイヤリティの算定と支払方法、権利の瑕疵や権利侵害があった場合の対応などについて定めておきましょう。
ポイント40.知的財産譲渡契約
知的財産権の活用の場面で重要となるもう一つの契約が知的財産譲渡契約です。知的財産譲渡契約は、権利者が保有する知的財産権の全部又は一部を他者に譲渡する際に利用されます。知的財産譲渡契約書では、対象となる権利の特定、譲渡対価の算定と支払方法、権利の瑕疵があった場合の対応などについて定めておきましょう。
知的財産部員におすすめの研修テーマ
研修プログラム(例)
※研修プログラムの内容の一例を、項目形式でご覧頂けます。
※実際の研修では、専用のテキストを使用して解説を行います。
- 知的財産部員の心構え
- 知的財産部員に必要な能力
- 知的財産戦略
- 特許権・実用新案権
- 意匠権・商標権
- 営業秘密・著作権
- 出願手続
- 知的財産契約
- 知的財産紛争・訴訟
- 社員への知的財産教育

