ビジネス法務研修の目的

ビジネス法務研修の目的

ビジネス法務研修の目的は、法律に関する知識を深め、企業の経営やビジネスに法律を正しく活用できるスキルを身につけることです。これにより、法的リスクを適切に管理し、法的なトラブルを未然に防ぐとともに、競争優位の確保や企業価値の向上をはかることができます。

以下では、ビジネス法務研修の目的についてより具体的に見てみましょう。

1. 法律知識の習得

法律知識の習得は、最新の法令や事例の理解と、基礎的な知識の習得に分けられます。新しく制定・改正された法令、新しく出された裁判例、自社や他社における事例などに関する最新情報を提供し、それらがどのように業務に影響を与えるかを伝えることが一つです。

また、特に法改正などがなくても、契約法、知的財産法、独占禁止法、個人情報保護法、会社法、労働法など、企業において必要とされることが多い法律分野については、日頃から研修を通じて知識を深めるようにするとよいでしょう。

2. 法的思考力の向上

ビジネス法務研修の目的は、法律知識の習得のみにとどまりません。役員・従業員が、日常業務において法的リスクを意識して適切に対応したり、法律を活用するための法的思考力を身につけることも、ビジネス法務研修の目的といえます。

3. 紛争予防能力の強化

基礎的な法的知識と法的思考力を身につけた上で、それを現場で活かすことができる法的リスクマネジメントの能力を強化することもビジネス法務研修の目的の1つです。

法的リスクの特定と、それに対する適切な評価方法、さらに、法的リスクを回避するための具体的な手段やプロセスを学ぶことが必要です。

例えば、契約法務では、効果的な契約交渉のスキルを身につけ、リスクを軽減するとともに、それを法的に有効な契約書に正確に反映する能力を養うとよいでしょう。

4. 紛争解決能力の強化

企業の現場では、全ての紛争を事前に予防できるとは限らず、実際の紛争に発展する場合もあります。そのため、紛争が発生した場合に、拡大や悪化を防ぎ、迅速かつ適切に解決する方法を学ぶ必要があります。具体的には、交渉や調停によって紛争を解決する能力を向上させたり、仲裁や訴訟などの法的紛争の解決制度について正確な知識を習得することが考えられます。

5. 法律の戦略的活用

法務の役割は、紛争の予防と解決だけにとどまりません。法務戦略を企業戦略と連携させ、法的な知識とスキルを活用して、競争優位性を高めるための具体的な施策や、それによって法務が企業価値の向上にどのように貢献できるかを検討するのも、法務研修は格好の場であるといえるでしょう。

まとめ

以上のように、ビジネス法務研修は、企業や組織の役員・従業員が法律知識や法的思考力を身に付けるために不可欠です。その上で、法的リスクマネジメント、法的紛争の解決能力、法律の戦略的活用などのスキルの向上を通じて、企業の健全な発展を支援することが法務研修の目的といえます。

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